最近の新連載 もしかしたらと思わせる漫画「フレデリック」

最近の新連載 もしかしたらと思わせる漫画「フレデリック」

ビッグコミックオリジナル(2号)より連載スタート。

よくある教訓系。雑誌の系統からすると普通なんだけど、キャラクターがちょっと面白い。何気ないシーンもほんわか伝わる。

絵も、雰囲気が伝わる良い空気感。

 

フレデリック 2話まで

ビッグコミックオリジナルでいうと3号まで読んだんだけど、主人公の無気力演出がやや鼻につく。2話目にして熱血キャラが出てくるから、余計に過剰だなーと感じた(演出が

これが悪いってわけではない。ただ主人公には熱い部分があって、それを隠すための見せ方に見える。そこが過剰で鼻についた、という感想である。

実際のところ、彼は無気力なのではなく無力感を日々感じている青年なのだろう。だから他人の目を気にするし、飲み物をこぼしてそれを他人に処理してもらうことにも違和感を感じる。『それ』が彼女の仕事であると言われても納得できないのだ。

彼単体で、なおかつモノローグが無かったとしたら、実はかなり面倒でウザいキャラクターだ。

しかし彼の周りには魅力的な人間が大勢いる。彼に期待もしている――と思う。そしてこの作品はそこが主人公の魅力にも繋がると思っている。主人公はこれから輝くのだろう。結果を出すのは先かもしれないが、やる気を出すのに時間はそれほどかからない。

 

ついでに他の作品とか

黄昏流星群

ファンタジー感のある長編中。落とし所で見かたが変わると思う。前世の記憶がどうとかで終わらないで欲しいが多分無理。

前科者

色気のない主人公の恋。丸め込んだと思わない方がいい、みたいなセリフがすごく良かった。めずらしく良かった。日常で使いたくなるセリフだ。日常で使いたくなるセリフはなくならない。

「違和感」がキーワードになってる。男女の問題というより主人公が恋している男子の問題だと思う。男子というか、男というか。

新黒沢最強伝説

黒沢の行動に人間賛歌を見る。まあ積み重ねたものがないから川に流されたんだけどね。カイジもそうだけど落ちないと目覚めないタイプ。

 

 

小学館/ビッグコミックオリジナル2号