【アバッキオ】チームで一番喧嘩が強いのに戦闘向きではないスタンド能力を手にした男

【アバッキオ】チームで一番喧嘩が強いのに戦闘向きではないスタンド能力を手にした男

スタンドは本人の精神や性格が反映される。

『ムーディー・ブルース』

レオーネ・アバッキオは過去にとらわれている。

 

スタンドについておさらい

作中でも名言しているけど、ちょいと分かりづらいので少し振り返ってみよう。

簡単に言うと熱い男が炎を操る能力を得たり、邪悪なやつだと無差別攻撃ができる能力が発現する。

性格という意味では承太郎の『スタープラチナ』などがすごくわかりやすいんじゃあないかな。シンプル・イズ・ベストを好む彼の性格が強く反映されているし、精密さに関しても(意外にも)几帳面で細かいことが気になるところが反映されたのだろう。

『シルバー・チャリオッツ』なども、ポルナレフには騎士道精神があるため(初期設定)、チャリオッツのような騎士タイプのスタンドが発現したに違いない(多分

4部の『クレイジー・ダイヤモンド』は承太郎が説明した通りだろうし、他にも養分が欲しいので獲物を追いかけることに特化した『ハイウェイ・スター』、漫画に必要なリアリティを得る為の『ヘブンズ・ドアー』、死体の処理がしやすい『キラー・クイーン』……は後に追っ手を排除しやすい能力を得る(なんでキラー・クイーンは能力が3つあるんだ?

 

レオーネ・アバッキオの性格

とまあ、この流れで行くとレオーネ・アバッキオも攻撃的なスタンド使いになりそうな気がする。

初対面の後輩に『アバ茶』という気が狂った飲み物を出したり、その後もジョルノになにかと絡んできた。

しかも暴力性も高く、一般人を蹴ることにも躊躇がない。

 

一般人(気質には見えなかったが)を蹴る仲間を止めに入るかと思いきや一緒に蹴り始めるアバッキオ氏。

善悪関係なく割とのんきにこういうのには参加するようだ。

また公式的にも『腕っ節はチーム内で1番強い』らしく、そういう意味でもパワー型のスタンドを……という感じなのだが。

ムーディー・ブルースの破壊力は C である(ちなみにスピードも C

 

レオーネ・アバッキオの過去

気付けば下衆になっていた。

 

そして自分のせいで『彼』が死んだ。

この過去にとらわれた結果が『ムーディー・ブルース』

皮肉。この能力があれば過去の事件を解決し放題だったろうに。辞めてから能力を得るというところが特に。

 

真実に向かおうとする意志

ここからはオマケ。

アバッキオの最期。死んでも遺志を継いでくれる仲間がいる。最終的に彼の正しい行動が『邪悪』を追い詰めた。しかもボスは真実に到達することができないという結末。展開が上手いよね、5部は。

 

アニメ版の、最初の『ムーディー・ブルース』を出すシーンが割と好き。

動きを使えるからこその表現がある。絵と絵のあいだのモーションがいい。ビデオテープ的な動きというか、アナログ的というか。音もそういった絵に合わせていてこだわりを感じる。

 

ブチャラティとの関係。

最年長のアバッキオ(といっても21歳だが)は、命令されることを好む性格になっている(命令されているあいだは何も考えなくて済む

とはいえその命令に準じられるのは彼がブチャラティを信頼しているからなのだろう。もしかしたらそれがジョルノに突っかかっていた理由かもしれない。

 

 

 

(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会