スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

シリーズとしては第1作。ライトセーバー、ダース・ベイダーはここから生まれた。

映像、セイバー戦がしょぼい? 気にすんな。当時の最高峰だ。

デス・スターの欠点がしょぼい? ローグ・ワンでも見とけ。

 

最高の始まり

日本で習う物語の手法と違うことからたまに素人にすら馬鹿にされるのだが、ダース・ベイダーが乗り込み、レイア姫がオビワンに託すこの流れの良さが分からないのは日本のドラマ、映画等の平均レベルが低いからである。1970年代に未だに追いつけていないからである。

とはいえエピソード4のポイントはルーク・スカイウォーカーの育ての親、住んでいた家、農場などが絶やされるところにある。神話を意識した話作り。これが旅にでる動機になるのだ。

ただしキャラクター的に人気を支えたのはハン・ソロだったりもする。悪いがしかしカッコ良く、場を乱すがユーモアもある。こういう存在は物語を高確率で良い方向へと導く。

 

ライトセーバー

後にガンダムがパクったやつ。

元のフィルムだと光刃を出す際に映像が乱れるんだけど、特別篇などでは修正された。特別篇などの修正に異議を唱えるファンは多いが、個人的にはこういう修正はどんどんして良いと思う。

ライトセーバーでブラスターを弾くというのがジェダイ特有の動きで面白い。ただ今見るとさほど感動はしないだろう。こういった部分がスター・ウォーズの凄さを語るのに難しい部分でもある。新三部作では完成されたセーバーの動きを見れるが、その頃には映像技術も進歩している。他と違う新しさという意味ではエピソード4を超えることはできない。それぐらい群を抜くSFだった。

 

ジェダイの思想

フォースを説明するのは難しい。総じて流れを読むことを重視している。これは感覚的なもので機械を信じる者にとってはファンタジーである。視聴者視点だとハン・ソロが間違っているように見えるが(実際間違っていたが)、作中ではハン・ソロのリアクションが普通である。

漫画などである気の流れはここから流用されることも多い。有名な作品だとドラゴンボールがそれにあたる。目を瞑っていても相手の行動が読めたり、離れた位置の気を探るといったり。まあそもそもドラゴンボールの場合ウーロンのような生物、丸い建物などから見ても影響を受けてるのは明らかだろう。

ジェダイ自体の思想はやや危険な部分もあって、ちょっとズレると独裁的にも見えてしまう。一般人の意思や意見が介入する余地がなく、流れで決まったことは一部の例外を除いて覆されることはない。

 

まとめ

スター・ウォーズのような作品が無い時代にスター・ウォーズを見るワクワク感。革命的な映画。

エピソード6で綺麗に完結するので4からスタートして本当に良かったと思う。1から始まって3で終わったら見てる人たちもびっくりだろう。主人公が裏切るんかい、みたいな。そもそも技術的にも無理があったし英断だろう。

ちなみに『新たなる希望』という副題はなかったそうな。サブタイトルが後から付くのはこの時代からよくあることだったか。

不思議な事にいま観てもあまり違和感がない。SF作品として古いし、映像の粗はもちろん、オビ=ワンとダース・ベイダーの戦闘など洗練されたものとはとてもではないが言えない。しかしそれでもこの作品は特別だし、多くの人に愛され続けていると確信している。

ユーモアがあるのもいい(新三部作と違って)。そういう意味ではエピソード4を引っ張ったのはハン・ソロとチューバッカかもしれない。見終わって印象に残るのはオビワンやデス・スターの破壊シーンかもしれないがそれでも。ちなみにルーク視点で見ていくとこのエピソードでのハン・ソロのイメージはあまり良くない。ノリが軽すぎるし、ジェダイに対しても懐疑的だ。自信過剰なのも初見だと心象が悪い。ハン・ソロの良さはエピソード6まで見終わってから本当の意味で発揮すると思う。

デス・スターの弱点に関してはレイア姫の行動、ローグ・ワンを見るとそこまでしょぼくはないかなーと思うようにはなった。まあルークがいなかったら壊せてなかったし。多少はね?

 

 

新三部作まで見るとオビ=ワンの心情を意識しちゃうよね。