レビュー|ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第37話

レビュー|ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第37話

今回も良かったんだけど、

「あんたははたして滅びずにいられるのかな?」の言い方に凄みが足らなかった。傍点がある風に言って欲しかった。

それにしてもこいつ完全に浮いてるよな。飛んでるよな。

 

「王の中の王(キング・オブ・キングス)」

タイトルなんだけど、哀しいな。

退かないところまではタイトル通りなのかもしれないが、この話数でこのタイトルは可哀想。カリスマ性を失ったDIOみたいになってるから。

いろいろなところで歯車が狂ったが、ジョルノの影響が強いのだとは思うが、そのきっかけはブチャラティだったようにも思う。

 

(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会

 

そのブチャラティも逝ってしまった。しかしやるべきことをやったので悔いはないだろう。

にしてもこれ、このあとジョルノが説明しなかったらミスタが殺したみたいになるよな。

この便器に吐き出されたタンカス共が!

個人的に好きなセリフ。

いやダメだよ。ダメなんだけどさ。めっちゃ切れてるやんっていうね。切れてる感じがいい。ジョジョ特有のやつ。ギャップというかね。温度差が凄いやつ。ボスキャラってだいたいこうなる。

温度差でいうと4部の山岸由花子ぐらいの感じ。

「このままこのションベンたれのチンポコひっこぬいてそこから内臓ブチまけてやるわッ! 」

お前最初の頃そんなキャラじゃなかったやん――みたいな。

まとめ

 

(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会

 

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム!

と渋い声で誰かが言うのを想像していた。でもレクイエム自体は機械音声みたいな感じでね。そういうことをむかし考えてた。

物語としてのクライマックスはここかな。勝つところじゃなくて、その前が最高潮なんだよな。

最初のレーザービームからのサソリとか、すぐさまどうでもよくなるのがジョジョっぽい。あと飛んでることとか誰もツッコまないのもな。

黄金の風とはジョルノが起こした風のことなのかもしれない。それによってブチャラティが生き返り、仲間が奮起し、強い絆が生まれた。絆があれば仲間が死んでも次へつながる。

一方、ディアボロには絆がない。組織としては強大だが、ディアボロが死ねばそれで終わり。ディアボロは王ではない。自己中心的なただの悪魔である。

 

 

次は3週間後。しかも日曜日。ネット配信は最終話のみ同日になるところも。