読切『Whim (ウィム)』感想・レビュー(週刊少年ジャンプ2017年8号)

読切『Whim (ウィム)』感想・レビュー(週刊少年ジャンプ2017年8号)

個性ある読切。

完全に完結しちゃってるので先はないけど、読切としてはこれでもいいと思った。面白い。

 

Whim (ウィム)/黒木渉

神様は、死をただ待っていたけど、それじゃ楽しくないから世界を残した。

これだけのことなんだけど、それを30ページ程度でまとめて、それも揺るぎない根拠があって、結果に至ってるのが凄い。

ヒロインの役割がきちっとあって、魅力もある。

笑う彼女に興味を引かれ、彼女が死んだらきっと楽しくないことを理解した。だから死なないという選択を積極的にした。その流れが見事。

「嘘つけぇ!!」のオチも良かったですね。つまり、やはり、彼女は普通じゃあないってことだ。

 

集英社/週刊少年ジャンプ2017年8号

 

ヘラヘラと、何も考えて無さそうなのに、ところどころ大人びた表情を見せる。大人以上に大人のような顔になる。

序盤の強引な彼女も含めて、良いヒロインだった。

 

 

ま、最後の日にヒロインに振り回されるってのは出来すぎな気もするけどね。