ドキュメンタル シーズン6までの感想・レビュー
- 2019.03.03
- バラエティ
ハマってるときは面白い。少し引いてみるとつまらない。そんな感じ。
もうちょっと設定をいじれば、もっと見やすくなる気がする。6時間は長いし、オレンジカードはいらないと思う。
とりあえず有名芸人といえど、本気で困ったら最後は下ネタに走ることは分かった。
笑わないか退場か
『ガキの使い』の笑ってはいけないと比較されがちな設定。要は緊張感のある場を提供することで笑いやすい空間を作る――みたいな。
最初これ上手いなーと思った。設定が上手い。ネット配信でやる意味がある。テレビだと終わる時間決まってるからね。システムが機能しない。なにより芸人同士が本気でって踏まえると面白くならないはずがない。
――しかし、だ。いざ視聴してみると思ったより緊張感がない。こいつ笑ってるだろってところでカードがでなかったり、逆に今までセーフだったところでカードがでたりする。特に中盤を過ぎたあたりから審査が厳しくなる。これも松本人志ならではの公正な笑いなのだろうけど、ジャッジがあやふやだと視聴者的にはつまらんのよね。
特に大笑いしたにも関わらずレッドカードがでないのがヒドイ。ちょい笑いでイエロー、大笑いでレッド(一発退場)ぐらいじゃないと笑ったら退場という設定の意味がないと思う。
女芸人の連帯感をどう見るか
シーズン6で友近、ゆりやんなどがメインで陣内やらを追い詰めるシーンがあって、似たようなシーンがシーズン6ではたくさんあったのだが、最初は別に普通に笑えたし、瞬間最大風速的にも凄かった。けっこー好きな笑いだ。
しかしこれが続くと少なくとも視聴者視点だと慣れてくる。なにより追い詰められている個人を見てもあまりいい気はしない。3、4人でひとりを笑わせるというシステムで何度も攻めるというのははっきり言ってマナーが悪い。なんでもありという理由で集団vs個人という図式を用いるというのはフェアじゃあない。
個人で笑わすから、笑ってしまった方はやられたと思うのだ。
受けたからといって、笑いを取れたからといって連続でそれ一辺倒になった女芸人達の行動は空気読めてないなーと感じた。
そもそも受ける受けない以前に尺を使いすぎなんだよね。これってターン制みたいな要素もあるから、長い尺が必要な芸を連続でするというのは、仮につまらなかったとしても良くない。つまらない芸を長時間した場合、相対的には他の芸人の行動する尺が減るのだから。
まとめ
企画自体は面白いし、視聴中に何度も笑ったんだけど、途中から疲れが出た。トータルで考えると凄く長く感じる。松本人志のやることはその多くが長くなっている傾向にあって、そこがネックになっていることが多い気がする。
厳密に言うと長いのがダメというより、長く感じさせるのがダメといった感じ。
映画もそうで、最初は面白そうって思って見るんだけど、途中から異様に長く感じる。『さや侍』がその典型で、最初と最後は良かったけど、通して見るとすごく疲れる。
ドキュメンタルも面白いところはいっぱいあるけど、通しで見てトータルで良かったかというとそうでもない。面白いけどやや疲れるといった作品だった。
もう少し危機感があって、それこそタイムアップ前に終わるのが当然ぐらいのルールだったら良かったと個人的には思ってる。なんなら一度笑ったら退場ぐらいでも良い。
ジミーちゃんが勝つことは永遠にないと思う。
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