【ダイの大冒険】メルルじゃダメなんですか? 67話「大破邪呪文の危機」より
- 2022.03.12
- ダイの大冒険(2020)
大破邪呪文と書いてミナカトールと読む。
この回は原作以上にメルルに尺を使っていて、愛を感じさせるエピソードだった。スタッフの愛をね。
大人になるとマァムよりメルル推しになると思っていて、それが顕著に出ている感じがする。
あんなに立派な心の持ち主なのに
ポップのせいでミナカトールが発動できなかった回。
アバンの使徒の中で境遇とか、血筋とか、その他もろもろが欠けていると当人は思っているので、より自信の無さが垣間見えた。
ちなみにアニメ版では割と早い段階で光っていたりもする。
そのとき迫る魔の手。いや文字通りに。
魔界のモンスターを察知できなかったのは仕方ないとして、それはそれとして状況的に最悪だ。アバンの使徒たちは動けないわけだからね。
「ポップさんのせいで呪文が失敗してしまうなんて……」
この回はほんとに彼女のモノローグが多かった。原作以上に多かった。
そして魔の気配に最初に気付く。本人は自分のことを役立たずと思っているんだけど、相当有能だよね。
ポップの為に、という意思だけで付いてきたことを踏まえると引っ込み思案ってのも怪しいものである。行動力がぱない。
ザボエラの奸計にもいち早く察知したが、止める術がなかった。
身を挺する以外には。
余談だけど、アニメ版のザボエラの投擲力は半端なかったね。ポップの移動先を数秒前に察知して投げてたよね。
姫さまにバラされたとして、なんで気付いてたのか、という疑問は特に持たなくてもいい。
ポップのマァムへの想い同様、誰もが知っていること……だと思う。多分(ダイやヒュンケルもさすがに気付いてたよね?
ここで「勇気」というワードが出てくるのが、三条陸っぽいなと感じた。
このあとの展開はあまり無いというか。
メルルがポップの告白を促すという流れはめずらしい流れなんじゃあないかな。
イメージカラー通り、アバンのしるしが緑色に光る。
しかしその頃には……という67話はクリフハンガー的な終わり方だった。
ちなみにこの構図、引きは原作通り。
原作でもこのあとどうなるのか1週間待たされました。
まとめ
大満足メルル回。よく動いた。
なんで大人になるとマァムではなくメルル推しになるかというと、恋愛ものとして見るとマァムが地雷女に見えるからなんだよね。
地雷女というのは「めぞん一刻」の響子とか、「イエスタデイをうたって」の榀子とか、そういう、いわゆるどっちつかずで引き伸ばすタイプのヒロインのことなんだけど、ただ幼いというか、若い頃だとそっちのほうが好ましいんだよね。この辺は作品の魔力というか、主軸となっているヒロインの葛藤やその後の対応が綺麗だからだと思う。
でも実際にいたらって考えると、結果をすぐに出さない女性ってちょっと好ましくないかなーと感じる。待っているあいだも人や世界は動いてるわけだからね。
とはいえ最終話まで見ると、大抵はそれぞれ仲良くやってたりする。ただそれは恋愛というより、仲良しって感じで、それはそれでリアルに考えると泥沼な気がしないでもないのだけど。ポップ、マァム、メルルで旅とか大人になってから目の当たりにするとちょっとコワいよねぇ。
©三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 ©SQUARE ENIX CO., LTD.
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