ランウェイで笑って2話は嘘のリアリティに笑えばいいと思う

ランウェイで笑って2話は嘘のリアリティに笑えばいいと思う

前時代的。

先にいる者が正しいとは限らない。

個々の能力と育成する力は別物。

厳しいはジャスティスではない。

なぜならプロの世界は厳しい。

 

才能がないことを自覚しろ

 

 

ヒロインが普段からよく言われているであろうセリフ。

このセリフの真意は、こんなことを言われてくじけているようではプロにはなれない――というところにある。この程度で辞めるならどのみち無理よ、みたいな手垢のつきまくったパターンでもある。

言ったのが師匠的なキャラクター(親、先輩も含む)だと、実は弟子に期待しているというのがよくあるパターン。ここでは『資質』はあると評されてたかな。物語が進めばこの厳しさこそが優しさ、みたいな展開もあるだろう。

これが大人の育て方だあ! という悪い風習でもあるが。

 

服を破るという嘘の主張

 

 

主人公には才能はある。けど知識がない。という主張のための嘘演出。

これがなぜ嘘なのか。

それは破る必要がないから。忙しい人間が取る行動はいつの時代も決まってる。無駄を省くということ。要らないなら捨てればいい。

破るというのはお前は間違っているというアピール。と同時に主人公が食い下がるという展開を作る為。諦めない心が大事というのがテーマのひとつにあるんだろう。だから作者はメインのキャラクターの『諦めない心』を描写させたくて仕方がないのだ。

これが現実だったら雇うかどうかは縫い終わる前に決めている。縫い方を見た時点で主人公の才能に気付くのが頭のいい上司、その次に有能なのは即戦力にならないからと縫い終わる前に外につまみ出す上司、それ以外はすべてウソだ。

 

このタイミングで鼻血を出す理由

 

 

衣装に服が付いたらマズいというシーンを見せたいのと、主人公の才能を物語に定着させたいから。

ともあれこれは少年漫画である。だから縫える人間がひとりもいないという状況――17歳のガキに頼らざるを得ないというご都合主義は有り。

ま、どうあっても不自然だけどね。

 

まとめ

原作で痛い漫画だなーと思ったエピソード……が、まさかアニメになってるとは。

昭和なら普通なんだろうけど、平成――もとい令和で、それも素で放送されるとは。ただこれ原作通りって感じでもないかな。間にあるものをかなり端折っている感じ。別の意味でよくないアニメ化かもしれない。

2話は『プロの世界』というタイトルだったんだけど、もともとあるプロの世界が厳しいわけだから、主人公に対してかける言葉はむしろ少ない方がいいんだよね。厳しい言葉よりも無言こそが厳しさの象徴。そもそもプロの世界っていろいろ早いらしいから会話シーンがあること自体、嘘っぽくなっちゃう

ただ少年漫画だと置かれた状況の説明は必須なので、これはこれで正解のひとつ。

そもそもリアリティでいうと最初に見るのがヒロインの裸というのが一番変なんだけどね。ドア開けたら裸の女がいるのが定番っしょ。パリコレとかのドキュメンタリーでよくやってるパターンっしょ。準備の速度は人によって大きく変わるからドア開けたら高確率で誰かが裸。

「資質」というワードはちょっと面白かったかな。モデル歩きは背が低い方が有利。

 

 

(C)ランウェイで笑って製作委員会