ガールズ&パンツァー 最終章 第2話 レビュー

ガールズ&パンツァー 最終章 第2話 レビュー

vsBC自由学園の結末。

知波単学園の成長。

ストーリー的にはそんなところ。終盤の知波単のやり取りに感動。応援したくなっちゃうな。

あとは音響かな。これは映画館だからってのもあるけど、それ以上に単純にパワーアップしてると思う。

 

vsBC自由学園、決着!

第1話ではTVアニメかよって感じで終わったけど、今回はきちんと決着。

「仲が悪いフリ」だったんだけど、視聴者視点だと序盤ですでに会話のやり取りで違和感。発言にトゲがある。――などと思っていたら大洗の猛者どもがそこを突く作戦を思いつく。見せ方が相変わらず上手いね。視聴者の推理力を想定した作りというか。視聴者がまさかと思った頃にキャラクターもまさかと思う――みたいな。この監督はミステリーとの相性が良さそうだ。

しかし大洗の作戦は――BC自由学園だけじゃないけど――ちょっとエグいよね。仲間意識の薄さ、偽りの友情を突くとか主人公サイドの立てる策じゃあないでしょ。個人的には大いに有りだけど。

立て直し方が上手い

負けたBC自由学園だけど、負ける前に隊長がチームを立て直したのが良かった。スイーツばっか食ってるわけじゃねえな。予定が狂ったと知った時の動きもスムーズだったし。

知波単もそうだけど、一見凄くなさそうであっても、隊長はすべからくリーダー気質なんだよね。だから例え周りに隊長以上の頭脳があったとしても隊長の代わりは誰にも務まらない。これは他のチームにも言えることで、プラウダ高校などはその代表だろう。ノンナは頭がいいし知識もあるが隊長には向いていない。

 

知波単学園の新たな突撃

その場での攻撃を『足踏み突撃』とし、逃げることを『さよなら突撃』とし、遠距離攻撃を『遠隔突撃』とし、ちょっとずつ近付きながらの攻撃を『のんびり突撃』とし、距離を詰めてからの攻撃を『ごきげんよう突撃』とした知波単学園が超強かった。

しかもこれ大洗が事前に慢心は良くないって言ってるんだよね。どうせ突撃でしょって流れだったら油断でやられたっていうオチになっていて、知波単の凄さが薄れたと思う。

新たな突撃からの撤退

このPVが前振りみたいになってしまったな。最初は大洗とBC自由学園どちらが勝つのか!? って見せ方だったのにこのPVで次の相手バレてるし。スパイダーマンの映画予告でトニー・スタークの死を知ったようなもん。

そんなわけで新しい突撃で知波単学園が頑張るんでしょって思いながら見に行ってしまった。

が、最後の最後で『突撃』をやめてまさかの『撤退』を選択。

こんなん感動するに決まってるでしょ。

やっぱ隊長が軸なんよね。福田が支えているように見えたし、実際途中までは彼女の策で戦えていたようなものなんだけど、それでもやっぱり隊長は隊長だから隊長。

 

まとめ

見てよかったアニメ作品。音響も噂通り良かった。耳心地は『プラネット・ウィズ』クラス。

でも映像的にはクオリティの高いTVアニメ2話分(オープニングも変わらんかったし)といった感じ。映画館で見るのが好きって人もいるけど、個人的には家で見たい。面白い戦車の動きって巻き戻して見たくなるタイプだからね。アンツィオの戦車の動きとかかなり面白かった。

キャラクターもBC自由学園の隊長マリーの動きがアクロバティックでビューティフル。リーダーふたりを静止する前後の動きをまた見たい。というか今見たい。

全体的に戦車の動きは第1話よりアクティブだったし、見どころが多かった。駆け引きも前回より印象的。西住殿の策っていやらしい。

次回あたりでは河嶋にも隊長として頑張ってほしいところ。第3話は何年後って感じだけどね。

ペースはちょっと遅いよね。第3話はせめて1年以内にやってほしい。

 

 

追記:ボコのくだり。プロレスっぽいシーンが水島監督っぽかった。