『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』レビュー

『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』レビュー

片眼鏡の為に。

動機が一番しょぼいけど、なぜか一番入りやすい。ストーリー的にはこれぐらいがいいのかもね。

誰かの為に戦うぐらいがちょうどいい。

 

導入

劇場版同様、戦車道スタート。

だが今回はいきなりピンチ。

橋上で身動きできない。慌てる片眼鏡がこの状況は自分のせいだと言う。これが後のフラグになる。フラッグ車に乗っているだけに、な。

面白い見せ方だった。逆算して考えると面白い。1回戦の対戦相手は弱そうなのにピンチになることは確定している。それを理解した上で見ていくことになるのだ。

 

最深部の不良っぽい人達(後のサメさんチーム)

刑務所やスラム街のようなエリア(実際は違うが)から、3Dのアクションゲームのような展開になり、そしてしょーもないバトルが始まった。

この流れが意外とオッケー。シリアスなのに軽い。ふわふわ時間。水島監督らしいんじゃないの。

にしてもこんなに個性の強い奴ら、今までよく目立たなかったな(最深部にいたとはいえ

 

中途半端に終わる試合

尺がテレビアニメ2話分といったこともあるのかな。個人的には試合終了まで描ききって欲しかったのだが。

 

(C)GIRLS und PANZER Finale Projekt

 

『BC自由学園』の仲の悪さが演技だったのでは……ということに視聴者が気付き始めた頃にフラッグ車とそのお供達が橋を渡ってしまう。その見せ方がお上手。なにかおかしいという空気作りが上手い。

 

まとめ

たったひとりの片眼鏡の為に。

だけど会長は割と呑気だった。過去最高に呑気だった。

でもだからこそ見やすい。ウザいストーリーは足かせだったのだ。大人は要らない世界だったのだ。

カメさんチームのキャラが立っていたのも良かったと思う。強くないのに目立つというのは凄いことだ。怒りっぽいけど勘違いだと気付けば謝るし感謝もする。よい不良。

反面、戦車道で面白いシーンは少なかったかな。カメさんチームの戦車で橋から下りるシーンぐらい。あとはブーストとか? 次に期待といったところ。

 

 

緊張して声が高くなる片眼鏡、良いよねー。