ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第11話「ナランチャのエアロスミス」感想

過去があるから今がある。ポルポの試験、矢で撃たれたのかもしれないね、ナランチャは。だとしたら能力と才能による『資格』はあったわけだ。そういう意味では運がいい。ブチャラティの下で働けることは彼にとって幸運だろう。

vs蜘蛛

バキとかでありそうな展開。つっても向こうのは実在しない昆虫だけど。にしても敵が人外だと可哀想な目に遭うフラグのように見えちゃうね。今回も猫が撃たれてたし。

ガラスの破片を持っていたのは抜け目のない良い行動だったけど、同じ大きさになったら昆虫に勝てるわけがない。昆虫が最強ってジャングルの王者ターちゃんで読んだ。まあ負けてたけどな、昆虫の方が人間に。

ともあれパワーじゃ勝てない、スピードでも勝てない。おまけに糸に毒。つまりエロ同人待ったなし！

かと思いきやナランチャは妙なところで機転が利く男である。学はないけど頭はいい。億泰に似ているようでちょっと違う。何よりエアロスミスとの付き合いはナランチャが一番長いわけで、能力の活かし方は誰よりも心得ている（はずだ

炎が紫になってからの緊張感

5部は見せ方が非常に上手い。演出が凄くいい。世界の色が変わるとぐっと緊張感が増すんだよね。次のワンアクションで決着が付くぞって空気。

炙り出されたホルマジオ。だがズッケェロの時と違い近距離でも戦える。むしろスピードはエアロスミスよりも上。しかし怯まないナランチャ。そして……。

攻撃モーションと同時に出るエアロスミスがまたかっけーんだ。

「しょうがねーなぁ～」

そして散り際のホルマジオも。

良いキャラクターだった。敵側でこれほど頭を使って立ち回るキャラはなかなかいない。ジョジョの世界じゃ主人公が頭を使って対応することが多いから。

しかし車の爆発で能力を解除したのはいただけない。プロシュート兄貴に怒られちゃう。

フーゴの魅力

© LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会

「こいつにスパゲティを食わしてやりたいんですが、かまいませんね！」

この小僧に何が何でもスパゲティを食わせるって覚悟がにじみ出てる。反対されても断固として譲らんって感じ。まあブチャラティ達が拒否しないってことは前提なんだけどね。これこそが信頼。

何も訊かないブチャラティの行動も信頼。

海外ドラマでは、特にアメリカの作品だと『話す』が信頼の証になっていることがほとんどなんだけど、ほんとの信頼ってやつは『話さない』『訊かない』ことだと思う。

後のやり取りでナランチャはブチャラティの下で働きたいと思うわけだが、フーゴの行動に個人的にはぐっと来た。

キスしそうなんだが

© LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会

原作と違う。いや原作にもこのシーンはあって、同じ所作なのだが。アニメの方がくいっ感が強くて、これを見た腐女子が漏らしていたとしても不思議ではない。

原作と違うといえば「参謀にでもなったつもりか？」という台詞が追加されてましたね。次回への流れを作る為かね。フーゴの追加シーンは他のキャラより多い気がする。

それにしても今回のアバッキオは良いとこ無しというか、ちょっと恥ずかしかったよね。コントみたいなノリでミスタが割って入るという。アニメだと回想があったけど、原作だとまだだから、原作時はアバッキオの好感度がこの時点だと最低だった思い出。

まとめ

© LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会

ホルマジオ戦、決着。散り際の彼を見ると「しょうがねーなぁ～」って言いたくなる。血で炎を消すなど、能力のゴリ押しじゃなくて強い追っ手だった。演出も良くて、原作以上に印象に残る回だったと思う。

「ぶどう畑」の発音が妙に良かったね。燃えている時の演技といい、全体的にジョジョ感が出てるのが素晴らしい。声優さん良い仕事。鳴子章吉と中の人が同じってのがなんか凄い（ちなみにナランチャは小野田

ナランチャのレーダーを出すシーンが地味に良かった。録画している人は見返すことをオススメする。全体的に工夫してるよね。普通におさまらないようにしているっていうか。

次回はイルーゾォ。フーゴの回想込みで2話使う感じかな。

どうでもいいけどヘリコプターだったら安全って思考回路は捨てた方が良い。3部であれ5部であれ6部であれ必ず落ちるから。

ナランチャの身長は170.5センチになってましたね。原作通りだけど思ったより高い。凄く高い。違和感しかない。キャラ紹介時の164センチの方が良かったんじゃあないか。