ジョジョの奇妙な冒険 第28話「今にも落ちて来そうな空の下で」感想

ジョジョの奇妙な冒険 第28話「今にも落ちて来そうな空の下で」感想

大切なのは向かおうとする意思。

その意思があったから、アバッキオは任務をやり遂げることができたのだ。結果だけを求めるボスには到底理解できないことだろう。

 

リゾットの最期

 

(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会

 

エアロを利用したまでは良かったが、キング・クリムゾンの能力をリゾットは知らなかった。

というかキング・クリムゾンの能力って今回の方が理解しやすいのよね。過程を飛ばして結果を残すというのがいかにもジョジョのボスキャラ。

過程や方法は正義、結果はボス。2部から5部まで共通している。4部なんて結果を変えたくて時間戻してるしな。

絵的には原作より血だらけだった気がする。

 

アバッキオともあろうものが

ジョルノの台詞がそのままアバッキオへの信頼になっている。

そしてアバッキオもまたジョルノを信頼していた。

花京院がDIOのスタンド能力を暴いたが、そのことにDIOは気付いていなかった。それと同じくボスはアバッキオがボスの正体を突き止めたことに気付いていない。不要だと思っていたものに、ボスは追い詰められることになるのだろう。

 

(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会

 

今回も犠牲に。

大きなカエルだったなぁ。案外こいつが勝負の分かれ道だったのかもしれない。

 

結果だけを求めていると……

「人は近道をしたがる」

「やる気も次第に失せていく」

少しずつでも向かっていれば、いつか真実に辿りつく。向かっているわけだから。

思うに、大抵の者は大人になるにつれ、目先の結果に飛びつきやすくなる。その結果、モチベーションの維持が難しくなるのだ。そして自分ができなかったという現実は、他人の足を引っ張る理由になる。頑張っている者の足を引っ張るというのはそういう仕組なのだ。

 

まとめ

「8分から10分はかかるだろう」

「5分でやるのだ」

じゃあなんで訊いたの!? 最初から5分以内にやれ――でいいですやん。

アバッキオの死でリゾットが霞んでしまった。強く、最期まで心は折れなかった。惜しいキャラクターだ。利用はされたが、しかしブチャラティ名探偵のおかげで、真相にはたどり着いてくれた。

モノクロでのやり取りが非常によく、そこからカラーになるのもまた素晴らしかった。

音楽もはじめてのメロディが流れてきたりと、スタッフの愛を感じた。スタッフロールもアバッキオが一番上だったし、ほんと恵まれたアニメ化よな。

 

 

『向かおうとする意思』は、モチベーションが下がったときに思い出そう。