ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第20話「ボスからの最終指令」感想
- 2019.02.23
- ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風
引き渡しを完全に済ませた後で殺らなかったことが、ボス最大の失敗。
もっとも、なぜブチャラティが裏切ったのか、その理由がボスにはわからないから、この『結果』は必然といえる。敵対して当然の関係なのだ。
浮足立つチーム
任務達成前にはしゃいでんじゃねーよ、ダボがぁ。って感じ。ブチャラティの諌めるシーンはスラムダンクの赤木のようだった。勝った気になってんじゃねえってやつ。フーゴの発言がまたフラグっぽいのよね。面白いアニオリだった。
アニオリといえばトリッシュが消えた時のブチャラティの反応も良かった。リアクションは原作通りなんだけど、ボスがやったと確信する流れはアニオリで、そこが良かった。原作の表現だと暗殺チームの可能性を疑わないブチャラティに違和感があったよね。
ジョルノとのアイコンタクトと、台詞回しも良かった。特にブチャラティの喋り方が、意味ありげでふたりだけが分かるといった空気を演技で表現していたのがベネ。
気を抜いたAパート、気合を入れたBパート
5部の作画班、あるいは監督の指示なのか、力の入れどころが作画にあらわれていた。前半はやや抜き気味で、見せ方もよくなかった気がする。しかしBパートの回想シーンから徐々に戻り、トリッシュとのやり取りからは非常に良かった。ちょっとツンデレ過ぎない? とは思ったけど。まあブチャラティを信頼したからああいう反応になるってわけで、よくよく考えてみるとトリッシュって正統派ツンデレかもしれないね。
トリッシュが映らなくなる→手だけが残るの見せ方も恐怖感があったね。こういうのがジョジョっぽさ。表現の仕方はズッケェロ戦に近いかな。何か奇妙だ――からの消失。
ボスを追いかけるブチャラティの動きも暗殺者っぽくて面白い。スティッキー・フィンガーズって潜むのに適したスタンドだなと思った。『ダイバー・ダウン』より潜行してんじゃないのん? そういや声優同じだっけ?
きさまに俺の心は永遠にわかるまいッ!
トリッシュを始末するということは、ボスにとっては、ブチャラティに対して関係の無いことだと思っている。だからブチャラティとは分かりあえないのだ。回想での件もあって、敵対する理由はそれだけではないことが分かるが、根本的な理由は同じだ。どうあっても相容れない。
ボスの能力が奇妙に表現されて、ブチャラティのお腹がスカスカになってしまったが、ここでの表現と演出は原作を知らない人のほうが楽しめるだろう。初見の人にとってはクリフハンガー的な終わりになってしまったが、本来、基本的にジョジョというのはそういう作品なのでこらえてくれ。1週間こらえてくれ。
ブローチって青色だったのか。赤色って認識していた。あれに気付かないボスって案外鈍感なのかもな。
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実際、ブチャラティはセッコ相手に潜航対決しますからね。
確かにあの高さから落ちたブローチなんてかなりの衝撃が加わるはず・・・
血の量がおかしかったり(体重の1/40の量の血液失えば死にます)、体内の鉄分が異常に多かったり(人間の体内の鉄の総量は数g)、現実と切り離さないといけないのかもしれません。
どれだけ硬いものでもジッパーでって考えると社会的に見ても重宝しそうな能力。
ブローチはボスが鈍感過ぎると思うしかないのかもしれない。
>血の量がおかしかったり
これ北斗の拳とか男塾とかの影響なんじゃあないかな。