〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン 第2話

〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン 第2話

中学を卒業したら働けるって本気で思ってるかどうかはさておき。

働くために動くということは働けるヤツということでもある。

つまり千石撫子は卒業を前にしてお金を稼げる金撫子になるのだ。

 

第2話 撫物語「なでこドロー 其ノ壹」

アッチョンブリケ!

って、先生の助手じゃなくて先生の助手を作る回だっつーの。

 

いうて1つ目のアイデアのほうが現実的だし、人間的ではあった。

基本的に異能を使うと異能じゃないとできない仕事がメインになってしまう。

未来の話が先行していたこともあるので、撫子が困るということはあってもくだらなく落ちぶれるということがないのはアニメ勢でもわかっているとは思う。

 

むしろ親切な気もする斧乃木余接ではあるが、貝木泥舟に似たようなところもある性格なので、やはりどっか欠落してるよね。主にアイデアの部分で。

 

いろんな撫子がいるものの、それぞれが自分なのだから仲良くしそうなものなんだけど、ドラえもんとかでもあるように、人は自分のことすら理解できない生き物という教訓めいたお話が創作物ではとても多い気がする。

小説版の感想でも書いた気もするが、ともあれ撫子の主人公強度は意外にも高いので、案外物語シリーズのなかでも面白くなる気はしている。少なくとも掴みはオッケーだ。

 

何も知らない割には事情通。

 

 

©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト