『マンガ版 年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』感想・レビュー
- 2019.02.12
- 本(ビジネス、自己啓発)
内容は20点だけど、読みやすかったので40点。
こういうの鵜呑みしちゃダメだけど、学べるところもあると思う。詐欺師の技術肯定とかはけっこー好き。まあこの本自体、詐欺(の技術で出来たもの)みたいな感じだし。
頑張る時間と空間を作る
無から頑張るのは難しいということで、スターバックスやドトールのようなところで勉強、仕事をするのは有りという理屈ですね。一時期『意識高い系』と揶揄されていたけど、ああいう場で作業するのは個人的には賛成。家でも出来るは事実だけど、実際やらない人の方が多いからね。誰も見てないと怠けるっていうか。
そもそもスターバックスとかで作業している人を否定する人って、言われたこと以外は出来ないんじゃないかな。今の御時世、資格をとったり、副業したりとやったほうがメリットになることって結構多い。そこから目を背けている人ほど仕事以外に重きを置く人を否定するのだと思う。今勤めている仕事で定年までって、それが正しいかどうか怪しいかもしれんよ。
詐欺師=悪ではあっても詐欺師の技術=悪でない
HUNTER×HUNTERでゴンがゼパイルに教えてもらっている時のやり取りを思い出した。悪い技術なんだけど、好奇心で学ぼうとする姿勢。そしてそのおかげでノブナガから逃げることができた。
『詐欺師の行為は悪いことだけど、そこに使える技術があるのも事実』みたいな!
悪いと言われていたものの技術を使って活躍している人なんてザラだしね。
ギャンブルはオッケーという思考と経験値重視の姿勢
年収1億以上の人がギャンブル好きかどうかはわからないし、正直そういった書き方はどうかと思うんだけど、リスク有りの行動を良しとする考えは有り。まあ単にここの管理人が『リスクゼロ』とか、失敗したらどうするの論が苦手ってのもあるけど。失敗したら責任とってくれるんですか――とか、未だにしんどい。大人なんだし、自分で責任とってくれませんかねぇ。というか責任ってなに?
RPG的な思考を推奨する文面があって、それはつまり失敗しても経験値がたまれば良いってことなんだけど、その姿勢は結構好きです。失敗するのが嫌だからやらないじゃあ永遠に未来が来ないような気がするんですよ。挑戦して失敗してもそれは決して損ではないと思う。経験値が増えれば成功確率が増える。
こんなところかな、印象に残ったのは。漫画パートが微妙で、でもそこが読みやすさに繋がっていたりと、噛み合っているのかいないのかよくわからない本だった。教訓的な要素で言うと2割ぐらいは良いこと言ってる、みたいな本。逆に言うと8割ダメとも言える。ちょっと古いんだよな、発想が。上司の言うことにイエスイエス言ってたら身が持たねえでしょ。
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