「JUMBO MAX」の3話が面白かった件

「JUMBO MAX」の3話が面白かった件

早くも前言撤回。

2話の時点でやっぱり(予想通り)と思って読む気が失せていたんだけど、3話は予想外でおもしろかった。

そっちに行くんだ、みたいな。

売人を逆に困らせそうな、『マイホームヒーロー』とかに近い展開になるかもですね。

以下、ビッグコミック11号より。

 

「JUMBO MAX(ジャンボマックス)」とは

53歳の冴えないおっさんが、なぜか(ここがポイント)美人と結婚しているが、男性機能が使えなくて夜の営みができない……が、ある日(あやしい)薬でチャンス到来、みたいなお話。

作者は高橋ツトム。

以上コピペ。

 

思ったよりアクティブなデブだった第3話

君はサモ・ハン・キンポーか。

先の感想で『悩むんだけど自分では決して動かない。けれど降って湧いたようなチャンスにはすがる』と書いたんだけど、全然そんなことなかった。めちゃくちゃ動きましたね。びっくりです。

そもそも1ページ目から雰囲気が違っていて、一瞬4話なのかと思った(3話を読み飛ばしたと思った)。

主人公が妙に強気なんですよ。家ではまだ弱々しいんだけど、外に出ると強者感が出てるっていうか。

怖いあんちゃんに絡まれてもあんまり動じてない、確固たる決意で行動しているかのような挙動だった。

で、そこからのオチが良かった。

 

薬を作る。

 

その発想はなかった。

面白かったです。

 

売人の見せ方

クスリを売る側の行動は予想通り。最初はロハで、後からむしり取るシステムですね。

ただそれを先に見せたことに違和感。

普通ってハメた後でそういうダークな部分を見せるじゃないですか。相手がクスリを買った後で悪巧みタイムじゃないですか。その順番が逆だったので、そこが良い意味で違和感でしたね。

失敗する悪巧みだから順序を逆にしたんでしょうね。

勝つ前に勝ち誇るヤツはたいてい負けるという少年漫画的なやつです。

偽物のクスリを混ぜたのもこうなると返って悪手になっちゃったね。

 

本能=強さ

主人公の性欲を侮っていた。少量のクスリで満足するわけないのは当然にしても、大量生産までこぎつけるか? 発想が。

しかしクスリを大量に作るのはいいとして、それを売人に伝えるというのはどういう意図があるのか。

本当に個人で作れるのであれば黙っていた方が得策だろうに。

これは売っている側にも協力してもらうという流れになるかも。

 

 

小学館・ビッグコミック2020年9号