BEASTARS #3 オスオオカミ 出生のとき

BEASTARS #3 オスオオカミ 出生のとき

草食動物に優位に立たれる肉食動物。

力で優位性が保たれるわけでもないし、そもそも彼女にとっては些末なことだろう。腕力的に、自分より弱い相手としたことは無いのだろうから。

 

草食に襲われるレゴシ

レゴシの中二病が強まってきた。青春力とでも言えばいいだろうか。

喋らないときのレゴシはある意味不気味なのだが、モノローグが加わると途端に幼さが目立つようになる。真っ白で何でも吸収してしまいそうな危うさが強まる。

 

一方で何かと絡んでくるビースター候補。

トップが爪を隠して生きるレゴシを気にするのは皮肉かもしれない。弱者はどちらだ。

 

ルイが倒れるシーン。

この見せ方が上手くてね。視界の狭さを生かして映えるようにして見せている。

彼はやりきることでしか自己肯定できない。大人びて見えても精神は未熟。本当に強ければあるいは他者を頼っていたかもしれない。

気付いていないだけで助けられる立場にはある。

立ち続けたいなら弱みを見せるな。見せるなら頼れ。少なくともレゴシには弱みを見せていい。

 

 

©板垣巴留(秋田書店)/BEASTARS製作委員会