これぞ集大成|劇場版「からかい上手の高木さん」

これぞ集大成|劇場版「からかい上手の高木さん」

完結編と言っても過言ではない。

むしろこれを見ずして高木さんを語れるのか……ってこと。

エンドロールの後も含めて良い終わり方。このシリーズが好きな人には強く勧めたい。

 

猫という疑似子育て

一番印象が強かったのはやはり子猫の登場かな。

会う理由をお互い探している時に遭遇する子猫のタイミングの良さよ

しかも生後間もないから世話が必須! こんなのもう育てるしかないじゃんね。

西片は猫に対して意識が強く向いてたんだけど、高木さんの方は会う口実ができて良かった……って想いもあったと思う。そもそも全体的に高木さんは必死だった気もする。

 

西片が猫に懐かれるのはめずらしい。ということもあって必死だし、視野が狭まる。そんな状況だから生まれるレアパターン。

このときの高木さんはマジで可愛い。見られてない時の方が可愛いというのが視聴者の特権というか……

 

もどかしいところではあるかな。

 

3人娘

映画の割には尺が短かったんだけど、3人娘の方もちょこちょこスポットがあたっていて良かった。

『からかい上手の(元)高木さん』で彼女達がどうなるかは知ってはいるけどね。

別れ前提の遊びってのはなんか悲しいよね(別れてないけど

 

まとめ

序盤はちょっと、これで映画? みたいな空気も正直あった。大画面で見る理由を感じないというか、迫力が足りないというか、映画館に行かなくてよかったなーって思ったりもしたんだけど、音楽が良かったから、映画館に足を運んでも楽しめたかもしれない(ちなみにアマプラで視聴しました

 

ホタルに関する流れがエンドロール後にあって、布石を最後の最後に回収したところに新しさを感じた。

『からかい上手の(元)高木さん』批判というか、未来のふたりを見たくない派もいるんだけど、個人的にはくっつくのは確定でいいと思ってるので、全然気にならないんよね。だから映画のこの見せ方も割りと好意的に解釈しています。

 

ホタルを見ながら過去を思い出しているんだろうと思うと、ちょっと感動するよね。

娘にまでからかわれているのも込みで良いオチだった。あるいはこれも(元)が始まる布石かもしれないが。

 

 

(C)2022 山本崇一朗・小学館/からかい上手の高木さん製作委員会