【ジョジョの奇妙な冒険(ファントムブラッド)】第1話「侵略者ディオ」

【ジョジョの奇妙な冒険(ファントムブラッド)】第1話「侵略者ディオ」

何をするだァーッ

擬音も含めて完全移植。台詞を改変してないところにこだわりを感じる。

ストーリーに関しては見せ方が少し違ったけど、良い改変だった。

 

第1話「侵略者ディオ」

初回だからね、作画とか声が不安だったけど、もろもろ合ってた。ディオの声が特に。もはやディオといえば子安って感じ。

ただ擬音は別に無くても良いかもね。音だけで良い。文字はいらない。

原作と比べると展開自体はかなり早い。ただ不思議と付いていける程度。どうなるのか先がわかってるのにドキドキして見れた。

しかし改めて見て思ったが、幼い頃のジョジョは紳士というより紳士の押し売りって感じがする。聞かれてもないのに紳士アピールするかね。

 

泥水で口を洗うという行為に

初っ端から名台詞が飛び交ってたけど、シーンとして印象深いのはこれかな。

エリナ・ペンドルトンのこの口をすすぐという行為。

 

そこにシビれる!  あこがれるゥ!

ディオの取り巻き達はエリナの行動に気付かなかった。『泥水』であることの意味に。

泥水であることが、ディオのプライドに障る。効果はバツグンだ。

ある意味、ディオはエリナに負けたのだ。手を上げた時点で敗北なのである。

 

まとめ

原作では奇妙な『儀式』からスタートしてたんだけど、こちらは父親同士のやり取りからスタート。

ここからのディオとジョジョの対比、その見せ方が上手かった。

この時点ではディオの興味は金持ちとか、No.1とか、その程度。

紳士としての振る舞いがすでに完璧に近いディオの存在がジョジョの人生を狂わしていく。

が、それはまだ序の口。ディオが持つカリスマ性、他を取り込む人心掌握術、それらが真の能力。そしてなにより彼は他人を使うことにためらいがない

それを象徴するシーンが “カバン” である。

初めてディオが屋敷に来たとき彼はカバンを持ってきた。が、彼はそれを一度も手にしていない。馬車から投げるか蹴るかし、その後は召使いに運ばせようとする。これは彼が自らの手を汚さないことの象徴なのである。

誤算は路上の小石程度にしか思っていなかったジョジョに予想外のパワーとタフさがあったことだ。ジョジョにとってディオは天敵だったが、その逆も然りなのである。

 

個人的には母親を亡くしたジョジョに少しは共感しても良かったんじゃないかとは思った。

まあダニーを殺した時点で友情なんてものは生まれはしないのだろうがね。

殴って、キスして、犬を殺して、これでみんなから慕われるんだからすげーよね、ディオって。

 

エンディングかっこいい。絵も曲も。

 

 

(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会